任意整理の後に返済が出来なくなった時は?
【任意整理の後に返済が出来なくなった時は】
ローンやキャッシングの支払いが滞ってしまった時の方法の１つ任意、任意整理を取ることができます。
任意整理は、貸金業者へ交渉し将来の利息を少なくしてもらうことで、債務者の負担を減らす事が出来るものです。
ですが、任意整理をしたからといって返済がなくなるわけではありませんし。更に、任意整理をした後の返済期間も長期にわたるケースが非常に多いようです。
お金が足りなくてローンやキャッシングを利用していた人にとっては、減額されても毎月ある程度のお金を工面するのは難しい場合が多いです。長い返済期間の間には、返済が出来なくなってしまう事もあるかもしれません。
どうしても金策ができずに任意整理後の返済が出来なくなってしまった場合、どうなるのでしょうか。
返済が苦しいという方や、将来苦しくなる可能性があると感じている方は、任意整理後の支払いが出来なくなった場合の、対処法について知っておくと安心です。
【一般的な滞納理由】
◇減給、失業
失業してしまった場合はもちろん、減給してしまった場合にも、任意整理をした当初の資金計画が違ってきてしまいます。
失業は、会社での人間関係のトラブル、業績不振によるリストラ、または倒産など、様々な原因によって起こります。状況にもよりけりですが、失業保険を貰いながら別の就職先を探すことになり、失業保険はそれまでの月給の全額が支給されると言う訳ではありません。また、失業保険を貰っている間に再就職が決まるとも限りません。そうすると、生活が苦しくなるだけでなく、任意整理後の支払いも滞る可能性が非常に高まります。
減給についても同様であり、残業が出来なくなった、部署の異動があった、業績不振で給料が下がった、などなど色々な原因があります。パートや派遣社員などの場合は、余計に稼ぎが少なくなるリスクが高いと言えるでしょう。何故かというと、もしも勤務時間が減らされてしまった時に、収入減に直結してしまうからです。
◇病気
家族でも自分でも、誰かひとり病気の人が出てしまうと、多くのお金がかかるようになります。最悪のケースは、働き手が病気になってしまい、収入が減って支出が増えるということです。
普段の費用に困り任意整理をした方は、医療保険に入っていなかったり、通院や入院に支払うための貯金がないことも多いため、すぐお金が足りなくなってしまいます。
小さな手術や数日の入院でも、数万円以上のお金がかかりますので、そうなるとぎりぎりの予算で返済をしていた場合、資金が足りなくなってしまうのです。
【具体的な滞納の対策案】
「支払いが出来なくなりそうだ」と思ったら、どうするべきなのでしょうか。対策として、一番は事前に金策を練ることです。一時的な問題であれば、身近な人などから融通してもらったり、会社から給料を前借りをして対応する場合もあります。
しかし、どう考えてもこの先やっていけない、と思ったら、早急に手を打つ必要があります。
◇金融機関との交渉
何よりも最初にすべきことは、金融機関に連絡をして、「支払いをする事が難しい」と伝えることです。「2か月以上の延滞があった場合には和解は無効」という記載があっても、1か月目の延滞が決まってしまった時点で事前連絡をするようにしてください。
金融機関が最も敬遠するのは、「一切連絡もなしに突然支払いが滞り、逃げてしまう人」です。こういう人に対しては、金融機関も強硬手段を取ってくるようになります。
こちらから事前に連絡をして、「今は支払えない」という相談をすれば、「返済と向き合っている」と金融機関側に判断してもらえるのです。
もちろんですが、金融機関に連絡をすれば何か月でも延滞をしても良いということではありません。「今月はこうした理由でこれくらいしか支払えないが、来月その分も合わせて返済します」と、きちんと連絡をすれば、あまり心証を害することはありません。
◇司法書士に依頼して債務整理
一度任意整理した債務であっても、もう一度任意整理をすることで、より支払い額を圧縮できるケースがあります。これを「再和解」といいます。
和解が成立しているものに対し、こちはから再度交渉を持ちかけるのは、個人では非常に困難です。しかし、司法書士などの専門家が間に入ることで、必ずではありませんが再和解に応じてもらえる場合があります。
また、任意整理は１つの金融機関に対してのみ行う場合もあります。この場合は、残りの金融機関にも同様に任意整理をする事で、月々の支払いを少なくすることができます。
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